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1行紹介

「とび」というハンドルはぼくのクリスチャン・ネームから来ています。

自己紹介文

1.ことばとわたくし。

北原白秋と西脇順三郎が好きなのですが、自分で詩を書こうと思ったことはないのです。それでも、小林秀雄を読んだりしながら、批評を書くことは詩を書くこととそんなに違わないことだろうと思い続けてきました。

堀口大学訳と金子光晴訳のランボー、栗田勇訳のロートレアモン、そして生田耕作訳のセリーヌを読んで大人になりましたが、クリスチャンになって『新改訳』という聖書に出会ったとき、そのことばのシンプルさに感動して自分の日本語をガラッと変えました。

2.マンガとわたくし。

『風の谷のナウシカ』という作品を読んで自分の心に巻き起こるものをことばにしたい、という衝動が、ぼくにとって「マンガと批評」の出発点でした。25年間、成功しませんでした。2007年に父を看取ったとき、「これがオレにとっての『ナウシカ』のすべてではないけれど、『ナウシカ』とは何か、を語るとしたらこれでおそらく尽きるだろう」という文章を、突然書き上げました。

『ナウシカ』を除けば、10代から30代までの間、自分にとってマンガを読むことが特別な意味を持っていたわけではありません。『アップルシード』や『パトレイバー』、『少年は荒野をめざす』や『動物のお医者さん』、『無限の住人』や『ゴールデンラッキー』を読むという、ふつうのマンガ読み(たぶん)でした。当時「偉大なマンガ家を挙げよ」と言われたら「西村しのぶと有馬しのぶ」と答えたのだと思います(今でも訂正する必要のない回答だと思います)。やがて自分で購読するマンガがファミリー4コマに限られてきて、その流れから当時創刊された『まんがタイムきらら』の初期の愛読者になりました。

そんなぼくにとってマンガを読むことが特別な意味を持つようになったのは、2006年に『ローゼンメイデン』に出会ってからのことです。ジュンのような体験を10代の頃にしたかったなあと、本当に心から思いました。自分の人生の深い部分に潜むテーマに直接触れる作品に出会ったのは、『ナウシカ』がそうだったであろうことを除けば、『ローゼンメイデン』が初めてだったのだと思います。それ以降、ぼくはマンガにより深い体験を求めるようになりました。そして2008年の5月にきづきあきらと、7月にシギサワカヤと、11月にナヲコと出会いました。けろりん、いとうえい、美夜川はじめなどを知ったのもこの年でした。

3.このブログのはじまり

2005年から2008年まで、とある会社に勤めていました。苦しい日々だったと今にして思いますが、2008年は特に苦しい年でした。自分を見失わないためにマンガを読む必要がある、と思いながら、東京の工事に出かけてはドロドロの作業着のままヘルメットをぶら下げて秋葉原の「とらのあな」に通いました。そしてその年の11月、会社を辞めるどさくさの中で、公表するつもりのないまま5年間書きためてきたHTML日記からマンガの感想なんかをコピペしたブログを作りました。このブログの始まりです。

最初に作ったものは、マンガの感想を羅列する形を取った、一種の私小説でした(日記のコピペですから自然とそういう性格になるのです)。でも、このブログを私小説として最初から最後まで通して読む人なんでいないんだ、としばらくして気づき、最初150くらいあった記事を100以下にまで削りました。

一方、せっかく自分の文章を公表する場所を作ったのだからと、マンガの感想に限らず、いろいろな文章を実験的にアップしたり、改稿したり削除したりするようになりました。新しい職場から大企業に出向し、一定の評価を得て精神的な余裕ができたこともあったと思います。やがて、検索エンジンの中で特定の記事がコンスタントに取り上げられるだけでなく、ネット上でこのブログを評価して下さる方が現れ、読まれる喜びを味わうことができるようになりました。

4.おおそうじ

2011年の秋に出向を解かれ、会社を辞めて関西の実家に戻り、人生で3度目の声帯乳頭腫(パピローマ)の手術を受けたところガン化していると言われ、2ヶ月入院して放射線治療を受けました。入院中はヒマに任せて思いつくまま記事を書き散らしてアップし続けましたが、退院して2012年の春の始め、突然「何をするのも怖い」という状態に陥りました。これまでの自分の人生を見直す必要に迫られていると感じる中で、このブログについても「オレがこんなことを書いていいのか、こんなことを書くべきなのか」という疑問が心をよぎるような記事はとりあえず全部削除して、自分として確信を持って公開しネット上でも相応に評価されていると言える記事だけを70ほど残した上で、キリスト教関連の記事を「ココログ」のこのブログから FC2 に作った同名のブログに移しました。結果的に、「HTML作品集」としてのこのブログの性格はこの作業を通じて確定しました。

5.このブログのいま

現在このブログ(と FC2 に作った同名ブログ)は、「HTML作品集」としての性格にもとらない、ある程度の大きさ(長さ)と恒久的な性格を備えた記事を書いたときにだけ、更新されています。一方「タンブラー」にミニブログを作り、その時々の話題についてはそちらで扱うようにしています。

(2012年12月)